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少し驚いた表情を見せた崎原さんは苦笑した。
「もしかして・・・冬華、強引だったかな?でも、許してあげて欲しい。あの子にとって本気の恋だと思うから」
確かに、前世の記憶があるし・・・ある意味、運命の恋だけど・・・。
「あの子は・・・私の後妻の子供なんだけど、私と彼女のどちらにもまったく似てなくて・・・・・DNA検査もしたけど、私たちの子供だった。それに、不思議な言動が多かった」
前世の記憶が・・・。
「もう一人、別の自分がいるみたいで・・・小さいころはそれを必死に伝えようとしていたせいか周囲から遠巻きにされていて・・・家族以外まったく信用しなくなったんだ。前妻の子供たちや私たち夫婦は、そんなあの子が家だけでも苦しい思いをしないように、努力はしていたんだ」
大変だったんだな。
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