その想いが叶うことはきっと

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彼女は少し俯いて口を開いた。 「ごめんね。本を読んでいる時、話しかけられたら嫌だよね。 ごめー「そんな事ないッッ」 急ぎ過ぎた。つい、言葉を重ねてしまった。 彼女は少し驚いた様な顔をしている。 きっと私の顔は赤いだろう。 恥ずかしくて仕方がない。 何か話題があれば!!! 「あのっ、よかったら好きな本とか、、、教え「はい図書委員は 片づけを始めて下さーい」 先生の声が響いた。 勇気を出してやっと聞けた一言が遮られた。 彼女は「あ、もう行かなきゃ。それじゃ、私は此処で」 と。 そりゃそうだ。天使は図書委員なんだから。 ただこのチャンスを手放すわけにはいかない! 「じゃあ、また明日!!」 これだけ伝えて小走りで図書室を出る。 とても一方的で勝手な話だ。 それでも明日また会えたら、嬉しいな なんて、、、、ね。
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