その想いが叶うことはきっと

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一枚、また一枚と、ページをめくっていく。 その動作をただひたすら繰り返していた。 私は今、学校の図書室にいるのだ。 毎日ここに来て本を読む事をもう二年と三ヶ月ほど続けている。 ーいや、「読む」だと少し語弊がある。 恋愛、ミステリー、経済、だけでなく図鑑や辞書まで手にしている。 内容など一ミリも入ってきていないが。 私が此処に来る理由、 それはとても 簡単な事だ。 好きな人がいるから。 まぁ、どこにでもある恋愛漫画の様なありきたりな話だ。 ただひとつ、ただひとつだけ違うところがある。 私が好きなのは、綺麗な髪を肩ぐらいまで伸ばした女の子。 そう、女の子なのだ。 勿論、私は女だ。 彼女は、微笑みは天使の様だった。 その微笑みが私に向いた事はないが。 それでも良いのだ。 側で彼女を見続ける事が出来るなら、 私は、 それで。 ただ少し期待しているところもある。 いつか、私に向けてあの笑顔を見せてくれる日が来るかもしれない。 なんて。
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