最期のひとこと

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コーヒーを飲みながらテレビを見ていたわたしに視線を向けることもなく「パパあとどの位?」と柿ピーを口に運ぶ。 「長くて半年…もしかしたら三ヶ月だって」 「ふーん」 少し話すと途切れる会話。 それでも途切れることがない感情。 「明日からリビングにみんなのベッド持って来て川の字で寝ようよ」とわたしの目を見る。 「そうだね」 「1分1秒も無駄にしたくない」 「ママ、パートも辞めたからずっとパパの看病する」 「ずる〜いなあ大人は。アタシも学校辞めようかなあ」 「そんなことしたらパパ悲しむよ」 「わかってる」 「そんなことしないよ。心配しないでも」 「してないよ」
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