隠していた真実

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(まば)ゆいばかりの陽射しが今にも 差し込みそうな朝を目の前にして 桃のブログを読み終えた。 わたしには知る(すべ)もなかった 桃の気持ちを初めて知らされた後も 夢遊病のような感覚の中で 隣の部屋から漏れてくる物音で 現実の世界に引き戻される。 急いで下に降り桃子の朝食とお弁当の準備に取り掛かる。 基本的にうちの朝食は トーストとミルク。 「おはよ、ママ」 「あ、おはよ。お弁当すぐできるから」 「いいよ、ゆっくりで。遅刻くらいなんてことないし」 昨夜のタラタラの残りを頬張りながら スマホをいじる。 お弁当を詰め終わった時、 鳴り出したアタシのスマホ。 「ごめん、桃子、ママのスマホとって」 「うーっす」 「返事!」 「はい」 少しの期待。 そんなはずはないってことは分かってても…。 スマホを見ると ーー笹井健介ーー。 少しだけ緊張した。
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