ⅩⅥ 発散のお手伝い(☆)

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ⅩⅥ 発散のお手伝い(☆)

「んっ♡……ふーっ♡……っ♡♡」  夜が明ける少し前、ルルリカは甘い声を漏らしながら一人での行為に耽っていた。その腕の中にはアリスが居る。少しだけ『起きたらどうしよう』という不安が胸の内に湧くが、結局は始めた時と同じく快楽を求めた。  原因は言わずもがな、アリスである。  フィリスの時にもあった記憶の残る夢、『泡沫の快楽』によって自分の求めるエッチを思う存分堪能した後なのだ。  しかし、現実の体は全く満たされていない。疼く体を鎮めようとするも、アリスを起こしてしまうかもしれないという不安が興奮する材料になり、今は止められなくなっていた。 (起きないで……こんな所を見られたら嫌われる……)  初めて出来た〝友人〟の彼女に嫌われたくない。  ルルリカはあの日からずっと、口調と冷たい表情のせいで避けられ続けていた。最初の内は話しかけてくれる人も居たが、淡々と話していたせいかそういう人も離れてしまう。  男が居れば話は変わっていたのかもしれない。居なかったからこそ避けられ、その美貌を妬まれ、変わることの少ない表情を不気味がられた。  だが、今日……昨日と言うべきだろうか。  アリスという少女に見惚れてしまった。同じ女の子なのに、と思わない訳ではない。それでも、その愛らしい姿を見れば下らない葛藤は消えていく。  ……模擬戦で負けた事など些細な事だ。  更に、何事か考えながらこちらを見つめるアリス。堪えきれなくなって思わず、綺麗な金髪を撫でてしまう。  きっと怖がられてしまうのだろうと思っていたルルリカは、しかし嬉しそうに笑うアリスの顔を見た。  見た目で判断するような子じゃない。  ただ話していても楽しそうに笑ってくれる。  大切な友人……きっとそう。  その実がっつり見た目で判断していたアリスであっても、ルルリカを肯定していた事実は変わらない。  ルルリカの優しい部分に気づいたのは間違いない。  ――その彼女に、嫌われたら?  嫌、絶対に嫌われたくない……それなのに、どうしてもこの手を止められない。 (あーちゃん……後少しで終わるから起きないで……)  そう願った直後、 「んー……なんの音……?」 「ぁぁ……」  終わった。絶望と共に、熱かった体が冷めていくのを感じる。  寝惚けながら伸ばされたアリスの手は、ルルリカの腕を伝って下に向かう。くちゅくちゅと卑猥な音を立てていた秘部へと。 「……ルル」 「な……に……?」  掠れた声でなんとかそれだけ言う。  怖くてアリスの顔すら見えない状態で、浴びせられるであろう罵倒の言葉を待つ。 「……手伝って、あげよっか?」 「…………ぇ?」  かけられたのは、予想外過ぎる言葉。  理解するのに一分ほどかかってから問い返す。 「どう、して……?」 「だ、だって、目の前で続きは出来ないだろうし、このまま終わっても変な感じになっちゃうかなーと……」 「そうじゃなくて……気持ち悪く、ない?」 「?」  何を言ってるのか分からない、という様子で首を傾げるアリス。 「ルルはすごく綺麗だよ」  見当違いな事を言いながら、汗ばんだルルリカの首に舌を這わせる。鎖骨から喉、そして顎下、耳の裏へと滑らせていく。 「っ♡……んんッ♡ 」  舐められる度にぞくぞくとしたものが駆け巡り、敏感になっていた体はそれだけで軽く達した。 「今度はおまんこ触るね?」 「……んっ♡」 「わっ、エッチなお汁多すぎ♡」  ルルリカの愛液はショーツに限界まで染み込み、吸収されなかった分はショーツの中に溜まっていたり、シーツに垂れていたりする。 「……一応聞いておくけど、エッチした事ある?」 「……ない」 「そっか、なら指は一本だけにしとくね」  片手でルルリカの胸を露出させながらそんなことを言うアリス。経験は少ないはずなのに慣れているように見えるのは気のせいだろうか。 「指くらいならもう入るかな……」  手をショーツに滑り込ませると、誰にも触れさせたことの無いおまんこに中指を入れる。処女膜を破らないように気をつけながらも、抵抗の強い膣内を掻き分けていくアリス。 「ふ、ぅ……あーちゃん……」 「気持ちいい?」 「……良い」  ルルリカは、指を出し入れされる度に体を震わせ、口に手を当てて声を出さないように我慢していた。それにはアリスも気づいていたが、我慢出来ない程に気持ちよくしようと意気込むだけ。逆効果である。 「ルルのおっぱい美味しそう」 「あ、あーちゃん、おっぱいはダメ――っ♡」  本気で止めようとしていないのを確認してから余った手で優しく胸を揉み、もう片方は桜色の乳首を口に含んだ。  小ぶりな乳首を舌で転がし、おまんこの指は段々と動きが速くなる。ルルリカの頭も段々と蕩けていき、そのうち口を抑える事無く喘ぎ声を出すようになっていた。 「あっ♡ もう、もうイキそうっ♡ あーちゃん、あーちゃんっ♡」 「いいよ、ちゃんと見ててあげるから」 「っ!?♡♡」  見れば、外は朝日が昇りかけており、部屋の中もお互いの姿がハッキリ見える程度には明るくなっている。  ルルリカには素質があったのか、「見ててあげる」と言われた瞬間に潮を吹き出して悦んでいた。 「やっ、やめてっ♡ イクところ見ないでっ♡」  アリスは、ルルリカの顔を見て微笑む。  きっとやめてくれるのだと思い、ただほんの少し……否、かなり残念だと思った直後、アリスの手は止まる所か激しくなった。 「ひんっ♡ ダメっ、ダメなのにぃっ♡♡」  かき混ぜられてメレンゲのようになった愛液がどんどん膣内から溢れ、弄られ続けた乳首を甘噛みされて体を跳ねさせる。  ピンと伸びた足は、ルルリカがイキかけているのを如実に表していた。 「いくいくッ♡♡ もういやっ♡ もっとっ♡ あっ♡ もうイクッ♡♡」 「うん、いっぱい気持ちよくなろっ♪」  取り繕っていた言葉に本音が混ざっているのは、イク寸前で頭が働いて居ないからだろう。  指で乳首を引っ張るように刺激し、甘噛みを少し強めにして絶頂を促す。 「あーちゃんに見られるっ♡ 嫌なのにっ♡ 見られるの気持ちいいッ♡ いくっ♡ いくいくいくぅ――イっぐッッ♡♡♡」  アリスの頭をギュッと抱き締めながら硬直し、ビクンっと一際大きく跳ねた体。ルルリカは、指を抜いた後も息を荒らげてピクっピクっと痙攣していた。 「あんまり寝てないから眠いでしょ? 拭いてあげるからそのまま寝て良いよ」 「……ん♡」  ぼーっとしながらもアリスの言葉を理解したルルリカは、抱きしめていた頭を解放して仰向けに寝転がる。 「おやすみ、ルル」  頬に触れる柔らかい何かを感じながら、下がろうとする瞼に逆らわずゆっくりと目を閉じた。
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