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 その決意が堅くなり春も半ばを過ぎた或る日の事、彼にとって決意を実践躬行するチャンスが巡って来た。彼はもう我慢しなくていいんだと思うと、すっかり箍が緩んでしまって呆気なくオーガズムに達し、バ〇ナの中へ心置きなく射精した。  その途端、パウラは血相を変えて絶叫した。 「てめー!到頭、先にいきやがったな!いきそうになったらいきそうですって知らせる約束を忘れたのか!奴隷の分際で御主人様にぶち込むとは以ての外だ!」  その夜叉のような形相にびびるかと思いきやマゾヒズムに全神経が支配され変態性欲に取り憑かれていた彼は、びびるどころかどうにでもしてくれと自虐的に望み、顔には大願成就した満足の笑みさえ浮かべた。
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