墓である凄い事が!

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墓である凄い事が!

俺は奥さんを探しに寺の中の部屋から部屋を探し回った。 住職の許可が出た話をしなきゃ。 なんであんなに寛大なんだろうか? 幾ら奥さんが激しい人と言っても浮気を黙認するのは何か目論見が有るのかな? そんな訳はないな。俺は金は三千円しか持ってないと話したし。 何か事情が有るには違いないがなんだか分からない。ああ〜面倒臭いなあ。 住職が堂々と妻とやりなーーなんて言うからーーなんかおかしいんだよ。 【貴様よ、小坊主の見習いのくせにワシの妻を抱きたいだと!馬鹿もん、もう、寺から出て行け。仕事をして働いて三百万円は払って貰う、即刻、勘当だ!】 こうかな〜と、考えたんだがなあ。 普通じゃないな。 割と何か裏が有りそうだな。 有っても構わないんだぁ、やれたらいい、 俺は奥さんを探し回ったが何処にも居ないので、住職に聞いた『ツヤ』さんの部屋の前にあるドアを開けてみた。 あっ!外に出られたなあ。 山林の中にある墓地が見えて来た。 恐いかな?いや、昼間だから化け物は寝ている筈だ。 あっ!ウマは庭で車を洗っているのか? ウマはホースを持ち水を出していた。庭の盆栽の手入れかな? ぎゃー、違う。 ウマはホースの水を自分の体に掛けている。 な、何してんだ? 恐い。 昼間っから血迷ってるのか。 風邪をひいてしまうじゃないか。 俺はフラつきながら古い墓場に着いた。 沢山の霊が眠る墓、昼間は余り恐くはないが、でも恐い! 「オクサン〜オクサン〜居ませんか?某坊さんです。オクサン〜オクサン〜愛してます。光は、いや、某坊さんは奥さんに是非会いたいですよ」 俺は墓が沢山並んでいるのを見て気味が悪くなった。恐くなり逃げようとした。すると、墓の方から、 [起こしてくれたな。オクサンと言ったかい?ワシの名前はーー尾久山 緑オクサン、ミドリだあ。会いに来てくれたのかい?身内は誰も来ないんじゃ。孫かな?孫のヒカルかい?」 あーあーあー、墓の中から声がする。まさかーー。違うよな。バタン! 俺は腰を抜かして倒れた。 目の前が暗くなって来た。 目が開けられない。 凄い衝撃を受けて失神した。 何分経ったろうか。 空からカラスが飛んで来た様だ。 [カァカァ〜カァカァ」 烏(カラス)が俺の頭を『カリカリ』と、突き出した。 あ? あーあー。ヤバイ、今のはカラスか? 頭を突かれて気が付いた。 頭が痛いなあ。 カラスは利口な鳥だからな、俺を起こしたんだな。 俺は思い出していた。 オクサン〜と、呼んでいたら墓の中から 声がしたんだ。 孫のヒカルかい?っとか、光だけど、人違いだあ。 俺のGパンは土が付いて汚れてしまった。 取り敢えず、声のする石碑を見なきゃ。 目がショボショボしているが文字はよく見えた。古い墓だなぁ。 【尾久山 緑】の墓。 本当だあ。 オクサン〜って苗字だあ。 俺は墓の中で永眠した人を起こしたんだ。 呪いのサイトにあった。 【死者を起こすにはーー】 墓の前で声を掛ける。水を供える。 故人の好きだった言葉を言う。 すると死者から【YES】が聞こえたり話しかけたりする。 俺はドキドキしながら【尾久山 緑】と書いてある石碑に向かい手を合わせて話をした。 「オクサン〜と、奥さんの間違いでした。起こしてすみませんでしたー。安らかにお眠り下さい!」 [偉いなあ。手を合わせてくれたんかい。アンタは立派な坊さんになる。たまにワシと話をしてくれ。身内から見放された霊じゃ。アンタに悪さはしない。なんなら守ってやる。ホラ、このパワーストーンを上げる、魔物から身を守る。またな!] 俺は恐怖しかない、手を合わせて目を瞑り、話が終わった時に目を開けて走り去ろうとした。 嘘だあー。恐いよお。 墓の石碑の下に、キラキラ輝くブルー色や、黄色の、パワーストーンが無造作に置かれていた。 パワーストーンをくれるって話は本当だったのか? 俺は霊と話したんか? とにかく、パワーストーンを見たがーー貰って良いのか考える。 「死者のサイト」 には、悪霊なら切ったり、殺される。 良い霊なら贈り物をする。それは大事にしなさいーーーと、書かれていたな。 俺はパソコンで色々立ち上げて見てきた。 よーし。オクサン〜を信じよう。 これを身につけていれば悪霊祓いになるのかも知れない。物は試しだな。 パワーストーンを利き手の右にはめた。サイズもピッタリだ。 石の色も俺が好きな青、黄色、白だった。 (良いことは無くても普通に暮らせます様に) 俺は願いを込めた。
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