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私は嵌められた。
彼に呼び出されて着いた場所には、見知らぬ女性が倒れていて、その女性は彼の彼女で…。
私は彼に騙され二股を掛けられていた挙句、さらに騙され、嵌められ、彼女を殺した殺人犯にされた。
そして私は
人ゴミとなった。
人ゴミ…
それは罪を侵した者が堕とされる、地獄のようなもの、堕ちた者達の総称。
人ゴミは、先生と呼ばれる人間に引き渡される。先生一人につき人ゴミ一体。そして、人ゴミは先生の言うことを、全てきかなければならない。
全て聞き入れて、先生が満足納得すれば、人ゴミからまた人間に戻れる。
これだけ聞けば簡単なように思えるけれど…
だけれども、先生の命令は、体を要求するようなものもあれば、過酷な労働を課すものもあり、先生が満足納得する前に、大概人ゴミが壊れてしまう。
なので、人ゴミが再び人間に戻れるのは、非常に稀なことだった。
だけど私は決して諦めないと誓った。
どんな事にも耐えて、耐え抜いて、必ず人間に戻り、あの男に復讐してやるのだ。
この時の私の全ては、私を人ゴミに堕とした、あの男への復讐心、それだけだった。
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