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4
ー礼人さんは、殺した人に、憎しみがあったんですか。
「うん。」
ー誰を、殺したんですか。
「……親父だよ。」
ーお父、さん……。
「そ。親父が、母さんを殺したから、僕も親父を殺した。」
ーその場合って、お父さんも同僚に?
「いや、親父は地獄。」
ー何の違いなんでしょう?
「正義感で人を殺せば、死神か悪魔。ただただ人を殺せば、地獄行き。だから、さくらが人殺しをすれば、地獄へまっ逆さまってこと。」
ーだったら、どうすれば礼人さんの隣に居れますか。
「死にたいと、心から願ったらかな。」
ー願いますっ。ずっと、ずっと!
「……ありがと。んじゃ、さいなら。」
ーはいっ!
その日から、何度願っても、礼人さんは来なかった。
嘘つきかと思ったが、それは違う。
心の何処かで、礼人さんに会うために生きたいという気持ちがあるからだ。
ー死にたくないよぉっ……。
「(ごめんね、さくら。)」
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