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薄暗い部屋の中。
一組の男女が機械の操作をしている。
確かサーバーとか言ったか?
老人にはその辺りの知識は乏しかった。
女の方が老人に気付く。
「これは横島会長。気付かず失礼いたしました。」
「構わん。それより作業は順調か?」
「はい。今現在最終チェックは八割方終わっていますが特に問題はありません。来週のテストプレイは問題なく行えるでしょう。」
「ならばよい。儂が出資しとるんだ。失敗は許されんぞ。」
「心得ております。出資の御恩には必ずや報いましょう。」
その言葉を聞いて老人はその場を後にした。
脳裏に浮かぶは去年目にした憎き男の姿。
再来月の頭にはかつての恨みを晴らす事ができる。
それを思うと老人は笑みがこぼれる事を禁じ得なかった。
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