最恐の家

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2.女性 女性の人はなかなか起きないわね。 待つのも飽きてきたわね。 どうしようかな。 起こして差し上げましょう。 「ほらっ、起きなさいよ」 女性の頬を手で叩く。 しかし、なかなか起きないでいる。 「まさか、死んでるんじゃないでしょうね」 私は脈と心臓を確認するが生きている。 「死んではないようね」 「明美、起こすの手伝いなさい」 「はい」 私と明美で女性を揺すったりして起こそうとしているが 起きないでいる。 「困ったわね」 「お母さん、起きないね、どうするの?」 私はスタンガンを持ってくる。 「お母さん、それを使うの?」 「ええっ、そうね」 私は女性の身体にスタンガンを使った。 すると女性の人は 「ぎゃああああああ」 と悲鳴を上げた。 「起きたのかな」 「はぁっ、はぁっ、はぁっ、私今までどうしていたの?」 「気を失っていたわ」 「そ、そうなんだ……」 女性は震えている。 きっと恐いのだろう。 「さて、爪剥がし機で続きをしましょうか」 「もう嫌、嫌なの、やめて」 「まだ沢山爪あるじゃない」 「もうやめてお願い、そんなに恐がらせて楽しいの?」 「それを聞いちゃうのね、楽しいわね、あははははっ」 女性の人はきっと心の中で満足しないと解放してくれないと感じているのだろう。 「続きしてもいい?」 「嫌、絶対に嫌」 「明美、女性の人の手を押さえていなさい」 「はい、お母さん」 明美は女性の人の手を押さえた。 「続きするわよ」 「や、やめて」 私は爪剥がし機で女性の爪を剥がした。 すると女性の人は 「ぎゃああああああっ、痛すぎるのぉぉぉぉぉぉ」 女性の人は断末魔みたいな声を出している。 「お母さん、さすがに爪剥がすのやり過ぎだよ」 「そうかな? これでも普通よ」 お母さんを見ている私でも恐いと感じる。 お母さんにこんな事をされたら私でも気絶するかもしれない。 「お母さん……もうその辺にしといたら」 「明美はお母さんに指図するの? いい度胸ね」 「ご、ごめんなさい、お母さん」 「それでいいのよ」 今お母さんの目つきが恐かった。 もうお母さんと口を聞きたくない。 本当に恐いよ。
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