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海へ
君と最後のドライブ
夕日をバックに 写真を撮る
もう 握ることのないハンドルを
無意識に 撫でていた
「ありがとう……」
私を支えてくれた 君に 感謝
この後、君は 鉄の塊になるんだと
寂しい思いがこみあげてくる
初めてなんだよ
こんなに 長い間 同じ車に乗ったのは
いつしか 君との 思い出は
助手席や 後部座席で笑っていた
父や 母の 思い出になっていた
笑顔で たい焼きを頬張った父の顔
いつも控えめで 優しい母も…
目を閉じれば いつでも思い出せる
病院への送り迎え
父の最期の時を知った時も
君と一緒だったね ……
長い間 支えてくれて 頑張ってくれた
君に 心から 「ありがとう……」
私の人生最後の車が 君でよかった
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