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「あっ……」
下着の中で萎えていたそれを握られ、引っ張り出される。初めて他人に触られた衝撃は、想像していたよりもずっと強烈なものだった。
「やっ、やだ……そんなっ……」
そして想像していたよりもずっと、……気持ち良かった。
「あっ、そんな、……駄目だって、ゆう、せ……!」
「酒入ってる割にはしっかり勃ってるな。裏側、やっぱここがいいか。擦ると跳ねる」
「い、やっ……」
指先で強く弄られ、軽く擽られ──その度に床から腰が浮き、高い声が洩れてしまう。この二十年間誰にも触られたことのない俺のそれは、勇星の指によって情けないほど屹立していた。
「指だけでコレなら、この後どうなっちまうんだよ?」
「え、……何、この後って……」
「知りたいか?」
意地悪な笑い方。嫌な予感しかしない。
離れた指の代わりに、勇星の手が俺のそれの根元を緩く握った。その顔は不敵な笑みを浮かべている。何をされるのか分からないけれど、さっき擽られたよりも更に強烈な刺激が来るであろうことだけは確かだ。
「………」
「イイ声出せよ」
「──ああぁっ!」
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
だってまさか、そんな。
「やっ、……あぁっ、あっ! だ、だめ、それ……は、やばいって、ぇ……!」
勇星の口の中に、屹立した俺のそれがすっぽりと収まっている。それだけならまだしも、見えない口の中で熱く濡れた舌が激しく動いて──
「あぁ、あっ……! い、や……! ゆう、せ……!」
唾液が絡む音。勇星の息使い。下腹部から腰の裏側までを這いずり回る、電流に似た耐え難い快感。背中が弓なりに反り、思わず勇星の焦げ茶色の髪を掴んでしまった。
「だ、だめっ──」
知識としてこういう行為があることは知っているけれど、まさか自分がこんな、しかも同じ男からそれを受けることになるなんて。
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