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ジェットバス付きの、円形の白い浴槽。広くて綺麗で、温泉の素にバブルバスの素に、名前は知らないけれど湯面に浮かべるデカい花びらなんかもある。
「は、ぁ……、あ……」
裸になった俺達はそれらに目もくれず、抱き合い、貪り合うように唇を重ね、舌を絡めた。
浴槽縁に座って壁に寄りかかる勇星の上に跨った俺は、恥も外聞も捨てて男同士のそれを擦り付ける。屹立した俺と勇星のそれは激しく擦れ合って、先端からは絶えず透明な先走りの体液が溢れていた。
「勇星っ……」
愛しくて堪らない勇星の唇、舌、体と──そして男の証と、それに絡む指先。
「すっげえ気持ちいい。……音弥、熱い……」
それだけじゃない。勇星の声、匂い、吐息。全部全部が愛おしくて、数ミリの隙間もないくらいに密着していたくて、勇星を悦ばせたくて……
「──あぁっ!」
背中を抱き寄せた勇星が、また俺の乳首に舌を絡めてきた。我慢できない快感に、より激しく腰が動いてしまう。
「ゆう、せ……! 気持ち、いいっ……」
「俺も」
左手で背中を、右手で尻から脚の付け根にかけてを強く支えられる。俺は勇星の頭を胸に抱きしめ、その柔らかな髪に指を埋めて喘いだ。
「あっ、……あぁ! ご、ごめ……我慢、できなっ……」
「音弥、ちょっとだけ立ってられるか」
返事をする間もなく、勇星が俺の体を支えて浴槽縁から腰を上げた。膝元でお湯が跳ねる。少しだけ身を屈めた勇星が乳首への愛撫を続けながら、俺のそれを強く握った。
「いっ、──や、駄目っ……だって! すぐ、イッちゃ、……から……!」
激しく前後する勇星の右手。熱くて気持ち良くて、何も考えられなくなる。
「ああぁ……! 勇星っ……!」
「すげえ可愛い。音弥くんのココ、めちゃくちゃ素直」
「もう、無理っ……イ、く……!」
瞬間的に腰が震え、俺は勇星の手に扱かれるまま成すすべなく熱い精液を迸らせた。お湯の上に飛んだそれが、瞬時にしてジェットバスに巻き込まれて行く。
「はぁ、……」
射精したばかりの俺のそれを握り直して、勇星がゆっくりとマッサージをするように、根元から先端までを指で揉む。心地好い虚脱感にぼんやりしてしまったけれど、俺の腰に当たる勇星のそれは屹立したままだ。
「勇星……」
「派手に飛んだな」
「……俺もする。勇星のもイかせる」
断る隙も与えず、俺は勇星のそれを握りしめた。
「す、座って。……口でしたいから」
「お?」
今まで一度もしたことがないし、もちろん自信なんてないけれど。
「無理すんなって。触ってくれてるだけでもイける」
「無理じゃない。この先いつかはする時がくるだろ。……それなら、今したいから」
「音弥くん」
「俺だって男だし……勇星のこと、気持ち良くしたい」
力無く笑って、勇星が俺の頭を撫でてくれた。
そうして再び浴槽縁に腰を下ろした勇星が、俺の体が入るくらいの幅に脚を開く。湯舟の中で膝をつき、俺は恐る恐るその根元を握ってみた。
「………」
嫌悪感なんてある訳がない。勇星が俺と同じ男であることの証──愛しくて堪らない。
「……ん」
先端に唇を被せ、ゆっくりと裏側を舌で擦る。口の中でそれがビクリと震えた瞬間、舌の上に慣れない味が広がった。勇星が俺で感じてくれているんだと分かって、何だか嬉しくなる。
「お、音弥っ……あ」
深く咥え込んだそれを気持ちの高ぶりに任せて愛撫し、何度も舐め上げて体液を啄む。珍しく声を漏らす勇星が可愛かった。俺が気持ちいいと感じるところは、勇星だって感じるのだ。それ自体は難しいことじゃない。
後はもう、そこに感情がどのくらい入るかというだけで……
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