to be continued

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to be continued

 彼は動くし、口は悪いもののよく喋るし、むくれるし、笑う。  彼は頭の中で考えるし、行動して、それを生み出す。  彼から生まれた曲は、まだ彼のことを知りもしなかった俺の中で芽吹き、長い時間をかけて俺と彼とを引き合わせた。  彼の美しい指先は、俺の口を通して歌を生み出す。  俺だけじゃない。彼の指先はやがて、それを知る町中の人達の口からも歌を生み出させるだろう。  これまで祈ったことはあまりないけれど。  神様。  どうか彼の歩む道が、暖かな光で満ち溢れたものになりますように。 『十一月に入って、クリスマスの劇の練習が始まりました。今年はみんなで聖歌の合唱もすることになり、教室は毎日素敵な歌が響いています。子供達の歌声を皆様に届けられるよう、僕達も日々祈っています。』  ──押川新生幼稚園だより・栗原音弥  サンダルフォンの指先 前編・終
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