【前半章 第1話『紅の女神』、ジャブロー潜入作戦(前編)】

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【前半章 第1話『紅の女神』、ジャブロー潜入作戦(前編)】

UC.0081.1.1 AM 07:15…。 南米、濁った大河たるアマゾン川の広い河口の沖の大西洋。アマゾン川より、約8Kmの地点に、地球でケリラ活動を中心に、地球連邦軍に未だに、激しく抵抗を続けている ジオン残党『ウベカオズ』所属 ユーコン改 Ⅱ 級 潜水艦 17番艦 『ケートー』。 ユーコン改 Ⅱ 級 潜水艦に属し1年戦争最末期に建造された最終生産艦の中の1艦。 初期生産艦と比較して、艦内スペースの拡大→艦の全長の延長、MSデッキなどの位置変更→艦下底部への移動など、多岐に渡り、改良が成されている。 また『ケートー』の艦名の由来は『ギリシャ神話』の女神からである。 『ケートー』の内部にある、MSデッキに1機の量産型偵 察用水陸両MS『MSM-04-U』が出撃の最終準備体制に入っていた…。 時を同じくして『ケートー』の発令所では。 「サブリナ・ミサル少尉。責任重大な任務ではあるが、少尉なら出来ると、私を信じて疑わない! 宜しく頼む。 かつての地球侵攻軍のジオン公国軍残党が、我が『ウベカオズ』だ。『ウベカオズ』のMSパイロットの中でも、 少尉程の実力、技量、撃沈・撃墜スコアが、最高レベル を保ちつつ且つ、女性エースパイロットは、他には誰も居ないのだからな…。 さすが、 異名通りの男勝りの『紅の女神』を名乗る価値のある女性士官だ!」 と『ケートー』艦長の、マーヴィン・バルツァー少佐は、 サブリナ少尉を絶賛し、碧い瞳に、艶のあるブロンドヘア(ブロンドヘア=金髪。オーストリア系ドイツ人らしい)をバッサリと潔く、ショートヘアにし、勝ち気そうな性格に、ショートヘアで、ボーイッシュな印象を与える美少女(サブリナ・ミサル少尉)に優しく話掛けていた。 サブリナ少尉は、マーヴィン・バルツァー少佐に対して、こう返答した。 「マーヴィン艦長、ありがとうございます。あたしの様な若輩者が、ジオン独立戦争以来の大規模作戦(俗に1年戦争と呼ばれる)である『Mermeid Terars(人魚の涙)』作戦の発動前に【必須】の、この事前作戦の主任務に携われるのは、自分にとっても光栄であります。 さぞや連邦に敗れ、宇宙の藻屑と消え、悲壮な戦死を遂げた、実姉も天国で喜んでいる事でしよう!スペースノイドの真の権利の獲得、真の自由の奪還、真の地球連邦政府からの完全独立、そして、ジオン公国の完全再興を図る為なら、微力ながらも尽力する覚悟であります。 ジークジオン!」 碧い瞳の美少女、サブリナ・ミサル少尉は、先のジオン独立戦争(いわゆる1年戦争)最末期、壮絶な戦死を遂げた実姉、リリーン・ミサル少佐(戦死にて中尉よりの2階級特進により)の実妹でもあった…。 次回 【前半章 第2話『紅の女 神』、ジャブロー 潜入作戦(中編)】 へ続く! 乞うご期待あれ!
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