禁断の狂愛(4)忍び寄る狂愛

3/6
前へ
/32ページ
次へ
 斜め前のテーブルにいる男性達が気になり、陽翔くんの呼び掛けは聞こえなかった。  そのくらい侑子はBLに関して夢中という事だ。 「侑子? どうした」  何度も呼び掛けても、応答がない侑子を心配していた。顔を覗き込んでくる。 「あっ、んーん。何でもないよ」  ようやく陽翔くんに気が付いた侑子は、陽翔くんとの距離に驚くも何ともない振りをした。  そう言えば、陽翔くんって攻めと受け、どっちなんだろう。パッと見て優しく勢いがないから受けっぽいかも。  でも男らしいし身体は攻めに似合うんだよね。  つか、彼氏に向かってこういう事を考えていいのだろうか。陽翔くんは男子だと、そういう免疫というか色々知らないだろうし、男子だから抵抗が有りそう。  もし、彼女がBLの事を好きだったら嫌ったりしないのかな。ちょっぴり不安だ。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加