禁断の狂愛(4)忍び寄る狂愛

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 昼ご飯を食べた頃には、斜め前のテーブルにいた男子達はいなかった。  まだお互いに学生で、食べ盛りの時期である陽翔くん。侑子も同級生だけれども少食で、陽翔くん並に食べられない。  美味しい、美味しいと言いながら次々に食べてしまう陽翔くんが好きだ。  なんて素敵な彼氏を持ったんだろうとニヤケしてしまう。  会計を済ませて、次は何しようか考えていた。すると陽翔くんから、とある提案をされる。 「侑子、久し振りに俺ん家来ない? 今日さ、親留守にしてて」  陽翔くんに誘われ、しかも親は留守。いつもの事で、その方が陽翔くんには好都合みたいだ。  そういう意味合いも含むと、条件反射で身体がこわばってしまう。また久し振りの事だけれども、身体を交じ合わせるのは数回した。 「いいよ」  この場から逃げられるのに、逃げないのは陽翔くんに嫌われたくないから。陽翔くんの気持ちには応えてあげたいから。  陽翔くんの事が大好きなのだ。
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