禁断の狂愛(4)忍び寄る狂愛

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 まずは目を閉じて唇を交わす。唇に陽翔くんの舌が当たる感触がして、侑子は口を開いた。  滑り込ませるように舌が口内に入り込む。  舌を絡めた後、陽翔くんの口元が一気に舌を吸い上げる。  ちゅーっとわざとらしく音を立てて気分を味わうみたいだ。  またちゅぱっと鳴らし、口同士を離す。逃がさないよう侑子の身体を抱き締めた。 「うわっ」  侑子が戸惑う姿を見て喜ぶ陽翔くん。そのまま陽翔くんは床に倒れ込んだ。同じように侑子も抱き着いた状態で倒れ込むかと思えば、陽翔くんが両腕で侑子の腰を支える。  まるで陽翔くんの身体に跨っているみたいだ。  その瞬間、脳内がビビッと衝撃が走る。BL脳が発令したのだ。 「どうした? 侑子から誘ってくれるの?」  侑子に跨られ逃げ場を失う陽翔くん。侑子にとっては危ない構図だ。  今まで陽翔くんを襲いだとかなかった筈だったのにーーー  無性に抱きたい。私のモノにしたい。  そう自分自身が攻めになったような気分に陥った。  陽翔くんの身体を襲い、女性を抱けないように調教しなきゃと思ってしまう。  突然、攻めの男性になれた気持ちでBLをしたくなったのだった。  敢え無く陽翔くんは、侑子によって食べられてしまう。
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