禁断の狂愛(2)新たな刺激

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「休憩入れよっか?」  侑子は華帆の頃合いを見計らって声を掛けてみた。 「いいね! 賛成」  教科書にシャーペンを置く華帆も嬉しそうに笑ってみせた。  すると華帆が椅子に置いているバッグを膝の上に乗せた。バッグの中を漁り出し何かを探しているみたいだ。  それをただ目に入った侑子は、華帆の多趣味な所に対して羨ましくもあった。  華帆と違い侑子には、これと云って趣味がない。何かにハマる事もなく唯一の幸福は、恋人くらいだった。  周りとは少し変わった子と自覚はあるけれどどうする事も出来ないまま、ひたすらに勉強してきた。
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