2ヶ月半の恋-私と君のlove story-

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昼休み。 お弁当を持って私の席に2人の男女がやって来た。 魁斗と奈々美だ。 「3人で食べよっか。」と、弁当を食べようとした瞬間 「俺も食べる」と言って横から割り込んできたのは涼河だ。 「いいよ。食べよう。」と奈々美が優しく言う。 すると、涼河が「みんな聞いてぇぇぇぇ!!!!」と大声で言った。 何事かと教室内にいた生徒が涼河に注目する。 それと同時に、奈々美が顔を真っ赤にして言った。 「3日前から涼河と付き合ってるのぉぉぉぉ」 クラスがシーンと静まり返る。その瞬間 「うぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」と盛り上がった。 リア充め と思いつつ魁斗の方を見た。 苦しそうに胸と首を抑えている。声が大きくてびっくりしたのかと思い、 「ちょっとうるさいよねー。」と微笑みながら言うと、 「先食ってて」と言い教室を飛び出してしまった。 そういえば、魁斗は幼い頃から喘息を持っていたんだっけ。 大丈夫かな。保健室に行ったんだったら大丈夫だろう。 「クラスがいつも通りに戻って、やって落ち着いて食べられる」と 奈々美が言った。「それなぁ」とだるそうに涼河が言う。 いつも通りじゃなくなった原因はあんたらだよ と思った。 「あれ、魁斗は?」と奈々美が言う。 「胸を押さえて苦しそうに教室を飛び出したんだ。なんでだろ」 こう言うと2人は、はっとしたように立ち急いで教室を出てしまった。 すると、前から髪の長いギャル系の女子がやってきた。 「あんたさ、魁斗と仲良いのに、何も知らないわけ?」と 若干キレ気味に言ってきた。 「魁斗はね、病気なの!病気!ははっ…知らなかったのー?」 と私を軽蔑しながら言ってきた。 え…何、何言ってんの…。冗談にも、ほ、程がある…。 動揺とショックで冷や汗が止まらない…。
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