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それで若い夫はこれは人間じゃない、多分、お前のあそこからじゃなくて肛門から出てきたギョウチュウの一種に違いないと妻を納得させ、折角、授かった子供を妻と共同で虫けらのように捨ててしまいました。
哀れ、豆粒の子供は着の身着のままで外を彷徨う破目になり、心の中が吹雪のように寒々となりながらとぼとぼと叢の中を歩いていると、金ぴかな艶を持ったコガネムシにばったり出会いました。
「いやあ、こんにちわ、僕はコガネムシだけど君は何て言うの?」
「僕はギョウチュウ」
「ギョウチュウ?!な訳ないでしょ!どう見たって!」
「だって僕の親が言ってたもん。お前は肛門から生まれたギョウチュウだ。だから捨てるんだって」
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