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「愛理さん、オーナーがお呼びです。」
ステージを終え、舞台袖に戻ってきた愛理を、黒服が迎えに来た。
愛理は、突然の呼び出しに首をかしげる。
黒服の後について、愛理はバックヤード脇の階段を降りる。一番奥の重厚な扉がオーナーの部屋になっている。
「オーナー、愛理です。」
愛理は深く腰を折ってお辞儀をする。
「やぁ、愛理……今夜も大盛況のようで私は嬉しいよ。」
オーナーの潤は、ほとんど白髪に近い金髪をサラリと流して、愛理に微笑んだ。
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