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きっと、ひんやりとしているのは室内のクーラーの所為だけでは無かった。
「でさ、お墓参りに行ったら俳優の雄也君に直に会っちゃって超緊張したんだよね」
「、、、、、、、、へー、凄いじゃん。いつも会いたがってたもんね」
「そうそう、でね。携帯で写真撮ったんだけど。その携帯緊張して水桶の中に落としちゃって」
「、、、、、、、、そうなんだ。じゃあメモリ消えちゃったね」
「うん、でもね。きっとまた会える気もするからいいんだ」
「、、、、、、、、かもね」
「何か調子悪そうだね?具合悪いの?」
「ううん、大丈夫それで?私なら喉渇いて飲み物とか欲しくなるけど」
「そうそう、それでね。飲み物探したんだけどコンビニも無い山の中だったから車を走らせて二時間掛かって喫茶店に辿り着いたの!」
「そうなんだ。もしかしてコーヒーとミックスジュースしかラインナップないとか?」
「えっっ!何で解ったの!行った事あるとか?」
「実は行った事あるんだ、喫茶ぶどう」
「ぶどう?ぶどう。あれ?いこいじゃ無かった?」
「いこいは駅前のやつでしょ。うっかりさんだね」
「っそかぁ!そう言えば駅前にいこいあったね」
「そうそう、で?そのまま帰ったの?でも折角の長旅だし温泉宿なんかにも泊りたいよね」
「やっぱり温泉って出ちゃうよね!このエスパーさん!私の心を何でも読んじゃうんだね」
「ふふふ、かもね」
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