ふたり

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「潤さん、綾さんはわかってくれますかね? 私、昨夜は綾さんにキツイことを言った気がします。 でも、正直な気持ちだし、 私、潤さんを諦めるなんて無いから…。」 「美緒、心配するな、 綾だって、分かってるはずだ。 運命の相手は一人しかいないんだ、綾も運命の相手に会った時に気がつくと思う。 一番近くにいたのが、たまたま俺だったから勘違いしただけだよ。 俺の相手は美緒だと、俺は思ってる。」 「私も、そう思います。」 潤さんに言われると、 そうだよね、綾さんは分かってくれる、そんな気がしてきたから不思議だ。 潤さんは、すごい! なんでも二人でなら乗り越えて行けるって、 そんな自信が私の中に芽生えた。 「潤さん、好きっ。」 思いっきり抱きついて、潤さんをギューギュー抱きしめた。 潤さんは笑いながら、 「こんなもん? もっと抱きしめてよー」 そう言う潤さんを見つめていると、 潤さんが笑って、今度は私をすっぽり包み込むように抱きしめてくれた。
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