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絆
今日は、山田のおばあちゃんの家で夕食会だ。
おばあちゃん、三上のお父さんとお母さん、潤さんと私の5人とジュンだ。
作るのは私たち、女三世代。
おばあちゃんは刺し身と煮物担当、お母さんは肉料理、私はサラダとデザート担当。
ワイワイ楽しく作った料理は完璧だ。
みんな、食事もお酒も進む進む、
宴もたけなわ、潤さんが少し酔ったみたいで私に絡んでくる。
それを、みんなが囃し立てるから、もうタチが悪い!
おばあちゃんまでか!
「そうだ、
みんな美緒のお父さん見たことある?」
潤さんが言ったので、お父さんが
「アホか、あるに決まってるだろー!」
と、先生らしからぬ口調で言い返した。
「違うよ、実の父の写真、美緒そっくりなんだよー」
「「「えー、見せて!」」」
「いい?美緒、見せてやってよ、男前を!」
潤さんが、父をあまりにも褒めるので、私も皆さんに自慢したくなりました。
私は潤さんに見せてあげた、大事な写真を持って来ました。
それを皆さんにお見せすると、
お母さんが、
「うわーっ、素敵、素敵!」
おばあちゃんも
「映画俳優みたいだね〜!」
お父さんは、本当に驚いた顔をしている。
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