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和解
その後、亜里沙は昼前に目を覚まし、
「大騒ぎして泣いて、
二人に迷惑をかけてごめんなさい。」
そう言って謝った。
悠理は、にっこりと笑って頷いた。
「もう二度とゴメンだよ、こういうの。」
そう私が言うと、
「お姉ちゃん、私もゴメンだよ。
もうバカなことはしないから、安心して! 」
と亜里沙が言った。
今回の件で懲りたはず、きっと大丈夫だろう。
そう信じるしかない。
昼食を三人で作って食べたが、
亜里沙に料理の才能は無かったようで、
手伝うというより、邪魔になっていた。
そう言って、また笑い転げた。
朝の涙が嘘のような、不思議な1日だった。
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