プロローグ・新たなる野望

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ここはある一室の会議室。 ここで沢山の国の政府の人間がある一件について話し合っていた。 そう、彼らが莫大な資金を提供し続けてきたにも関わらず自分達を裏切る結果になったあの男の話を・・・。 「我々は一度自らの記憶を失いその事までもあの男に隠ぺいされた。あなたがいなければこのような場が得られる事はなかったでしょう。我々にその記憶を思い出させて下さったあなたがいなければ。」 するとあなたと言われた男はふてぶてしい様子で言った。 「そんなことをイチイチ言わないで早く結果で示してもらいたいものだな。」 「勿論そのつもりでございます。ですがあの補完を再び行うためにはある二つの物が必要なんです。」 「何だ?」 「一つは恐らくあの男が持っていると思われる記憶の鍵です。あれがない限り人間達を再び合成人間に戻すにはかなりの時間がかかります。」 「一回科学者達が作った実験データさえあればすぐに出来るんじゃないのか?」 「それがそうもいかないんですよ。何せ日本中にまく薬ですからね。全ての生産が終えるのは早くても五年はかかるでしょう。」
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