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3.従業員からの……
「はぁっ、今日もまたお仕事かぁ」
私は憂鬱になっていた。
お仕事に行きたくない休もうかな。
私は休む事にした。
しばらくしてからスマホに着信があった。
着信は誰からだろう。
見ると梨香さんからだった。
無視でいいわよね。
たぶん、おそらくはお店に来てという電話でしょうね。
そんなのは無視でいいわね。
それに1000万円の使い道を考えないとね。
そんな事を考えているとインターホンが鳴った。
「何よ、人がせっかく休養してるのに邪魔するのは」
私は玄関まで行くとドアを開いた。
するとそこには梨香さんと香奈さんが立っていた。
「二人ともどうしたの?」
すると梨香さんがこう言った。
「どうしたの、じゃないです、お店に来てくれないと働けないじゃないですか」
「まあ、それもそうね……」
次に香奈さんがこう言った。
「詠美さん、どうしたんですか? お仕事来ないんですか?」
「いや、今日は行かない」
「じゃあ、私達の働き分が少なくなるじゃないですか」
「そ、そうね、ごめんなさい」
梨香さんと香奈さんが困った顔をしている。
梨香さんがこう言った。
「詠美さん、お客様が美味しい牛丼をお待ちしていますよ」
「いや、今日はそういう気分じゃないの、ごめんなさい」
「なんでですか、一緒に働きましょう」
香奈さんがこう言った。
「詠美さん、三人でお店に行きましょう」
「今日は行かないから、ほっといて頂戴」
私は家の中に戻ろうとすると梨香さんと香奈さんに手をつかまれた。
「二人ともやめなさいって怒るよ」
そうしていると梨香さんが
「怒ればいいじゃないですか」
「………………」
私は黙ってしまった。
そんな事をしていれば香奈さんが
「詠美さん、昨日あの後何かあったの?」
「何もないよ、本当に」
梨香さんと香奈さんがお話合いを始めている。
まずいわ、二人に1000万円の事がバレるわけにはいかない。
どうすればいいのかな。
私は演技をする事にした。
「あっ、急に具合が……ごめんなさい」
すると梨香さんが
「大丈夫ですか? お休みになられますか?」
「そうさせてもらうわ」
「わ、わかりました」
香奈さんが
「梨香さん、騙されちゃいけないよ、仮病でしょ」
「本当に具合が悪いの、寝るわ」
「怪しいですね、家の中に入っていいですか?」
「ごめんなさい、散らかっているから無理よ」
「私と梨香さんでお掃除とお片づけしますので」
「遠慮しておくわ」
私はなんとかして追い返そうとしているがなかなか帰ってくれない。
「梨香さんも何か言ってよ」
梨香さんは
「詠美さん、私達に何か隠し事しているよね?」
「してないわ、何の事かな」
梨香さんと香奈さんが強引に私の家の中に入って来た。
梨香さんが
「お邪魔させてもらいます」
香奈さんが
「お邪魔させてもらいます」
とうとう二人はお部屋の中へ入ってしまった。
私はしょうがないので鍵をかけると私も中に戻った。
香奈さんが
「え、詠美さんのお部屋綺麗ですね」
「ありがとうね」
梨香さんが
「本当に綺麗ですね」
「ありがとう」
私は褒められているので上機嫌だった。
すると梨香さんが
「え、詠美さんってこういうエッチそうなパンツを履いてるんですね」
「そ、そうね、そういうのが大好きかな」
私は赤面している。
香奈さんが
「詠美さん、普段は制服を着ているからわからないけど、ブラジャー大きい」
「私こう見えて胸が大きいかな」
私はまた赤面している。
梨香さんが
「詠美さん、隠し事していますよね、お話して下さい」
「はぁっ、わかったわ、お話します」
私はもう隠し通せるわけがないのでお話する事に決めた。
「はい、これよ」
梨香さんが
「中身見ていいんですか?」
「ええっ、どうぞ」
「何これ、お金がたくさんある、どうしたんですか?」
「営業妨害だの、貴方達にお尻触っただの件のお客様よ」
梨香さんと香奈さんが思い出したかのようにしていた。
香奈さんが
「お金いくらあるんですか?」
「1000万円よ」
「そ、そんなにですか」
梨香さんが
「1000万円どうするおつもりなんですか?」
「一人で何処かに行って遊びに行こうかと」
梨香さんと香奈さんが同時に
「ずるいですっ!」
「そ、そうなるよね……」
「わかった、三人で何処かに行きましょう、それでいい?」
梨香さんは
「はい、それでお願いします」
香奈さんは
「私もそれでお願いします」
「そういうことで宜しくね」
梨香さんと香奈さんが
「はい」
とお返事をくれた。
結局、三人で何処かに行く事になった。
三人で行くとなると何処に行こうかな。
まあ、行先は何処でもいいよね。
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