思い出のクソ野郎

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 学生時代から褒められることは少なかったが、中学校の技術科の授業でラジオ制作のとき、はんだづけをしていると先生から、 「ずいぶん器用だなぁ」  と褒められたことがある。  そのことを思い出し、ハローワークに行き相談すると担当の年配男性が、 「それじゃあ職業訓練校に入って溶接の資格をとってはどうですか」  と勧めてくれた。中学生に混ざって一年間通いつめた。卒業時にはアーク溶接など八つの資格が取れた。  仕事をやり始めると完成度が高いといわれ仕事も選べるようになってきた。
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