序章ー始まりの音ー

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序章ー始まりの音ー

第二校舎の音楽室。 微かに響くピアノの音色。 力強く、それでいて儚げな「ラフマニノフ」。 見たこともないあなたに 一瞬で心を掴まれた。 階段を駆け上がり 音楽室の扉を開けると ほのかに香るバニラの香りと共に 今にでも 夕焼けに溶けてしまいそうなほど 白くて華奢なあなたから 目が離せなくなったんだ
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