8866(ハチハチロクロク)

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 代わりに、ぼくは    ふわふわで、まんまるの  綿を咲かせた。  花は咲かせられなかったけど、これでまた君たちは来てくれるかもしれない。そう、少しの希望がぼくの心に芽生えた。  だけど、君たち来ることはなかったんだ。  寂しかった。だれもぼくを見てくれないんだ。  一陣の風が吹いた。  ぼくの心はちりじりになって飛び散った。
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