10人が本棚に入れています
本棚に追加
あるものは水に落ち、またあるものは、踏まれ
次第に意識はその数を減らしていく。
やがてぼくの意識は一つの粒に集約していく。
今、ぼくは大空を雲に乗って流れされている。
先を急ぐ渡り鳥、遠くの雲の間から見える稲光。
夜になると、綺麗な星たちが静かに瞬いてぼくの心をほんの少し慰めてくれた。
ぼくは、風に乗り、山を超え、川を渡った。
やがて、見知らぬ草原に着いた。
周りを山に囲まれた、水の綺麗な場所。
「こんにちは」
最初のコメントを投稿しよう!