ご令嬢はパン屋を開店した

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1.親子 私の名前は暁綾香(アカツキアヤカ)。 年齢は25歳です。 ご令嬢兼パン屋のオーナーをしています。 それとは別に母親と一緒にパン屋をしています。 母親の名前は暁綾子(アカツキアヤコ)。 年齢45歳でパン屋の従業員。 現在は二人でパン屋を営んでいます。 他の従業員を雇いたいですが雇うとトラブル起きそうなので雇いません。 今、私が経営しているパン屋は日本一のパン屋で毎日行列しています。 今までと違うのは一定の金額を超えたお客様に悪戯な的なパンを無料であげています。 今お仕事中なのでおしゃべりをしているお暇はありません。 「綾香、ちゃんとお仕事して頂戴」 「お母さん、ごめんなさい」 私は会計を手伝っている。 パンに関しては某工場で作られて運ばれてくるので心配ないです。 その日、その日で在庫は限られています。 「綾香、お客様を待たせたらダメでしょ」 「そうだね、待たせたら悪いね」 私は会計をどんどんしていき、お客様を待たせないようにしている。 私が会計をしている分、母親が品を1つ1つ袋の中に入れていく。 もちろん、一定の金額を超えたパンをご購入してくれたお客様には悪戯なパンを無料で差し上げている。 「ありがとうございました」 次々とお客様がお店の中へ入ってくる。 「お母さん、繁盛するってすごいね」 「そうでしょ、でも、気を抜いたらダメよ」 「そうだね、頑張ろう」 私と母親はお客様の対応に追われている。 なかなかお客様が途切れる事はない。 お客様が多いとやっぱり、パンの数が少ない気がしてきた。 しかし、これ以上パンの注文を増やすとまずい気がする。 万が一、パンが残ったら処分しないといけないから、その分が赤字になる可能性もある。 それに従業員を増やすと人件費も増える。 最近の人件費はすごい高い。 一人雇用するだけでもお店の赤字につながる可能性もある。 だから、私は従業員を増やさないでいる。 今は私と母親だけでまだやっていけているから問題ない。 するとお客様が 「欲しいパンが売り切れなのね」 「申し訳ございません」 「もう少しパンの在庫を増やせないの?」 「今は無理ですが検討させてもらいます」 「宜しくお願いしますね」 お客様は少し残念そうにお店を出て行った。 お店の中を見回すとパンが完売していた。 「お母さん、パンが今日も完売したね」 「そうね、お疲れ様」 「お母さんもお疲れ様でした」 するとお客様がご来店してきた。 「お客様どうかなされましたか?」 「悪戯パンが最高だな」 「最高だったんですね、ありがとうございます」 「また面白い悪戯パンを待ってるよ」 お客様は言うだけ言ってお店を出て行った。 「今回の悪戯パンが受けているようね」 「そうみたいだね、良かった」 「綾香が嬉しそうね」 「美味しいパンも売れるのもいいけど、やっぱり、悪戯パンを差し上げる事が嬉しいの」 「綾香らしいね」 「うん」 「お母さん、お片づけして家に帰ろうか」 「そうね、そうしましょうか」 私と母親はお片づけをしている。 お片づけが終わると私はお店を閉めて鍵をかける。 「お母さん、帰ろう」 「帰りましょうか」 私と母親は手を繋いで帰っている。 今は仲良し親子。 こんな姿は他の人には見せれない。 しばらくすると家に到着する。 鍵を開けると私と母親はお家に中に入る。 しっかりと鍵をかけた。 私と母親は靴を脱ぐとお部屋の中に入る。 「お母さん、今日もありがとうございました」 「何言ってるのよ、娘のためよ」 「うん、本当にありがとうね」 「お礼なんてされたら恥ずかしいじゃない」 母親は赤面している。 言っている私も恥ずかしかった。 明日も早いし、今日は寝室に行って寝ようかな。 「お母さん、お休みなさい」 「綾香もお休みなさい」 私は寝室に行くとベッドの上に仰向けになって目を閉じて寝ることにした。 良い夢が見れますように……。
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