音取
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確か、その院長の姪が碧先生をこの病院に紹介した張本人の筈だ。 「だったら、担当も碧先生に替えた方がいいんじゃないっすかね」 本人、嫌がりそうっすけど その一言を隠して提案すれば、師長はそれを知ってか知らずか肩を竦める。 「まぁ、一応院長に提案してみるわ。話はそれからね」 「ありがとうございまーす」 それだけ言って頭を下げると、登戸は大急ぎで踵を返した。
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