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『悪魔のような人』・・・そんな人間に人生相談を進める、ってどうなんだ
まぁ、信用しているということなんだろうと そう結論づけて桐生が溜め息を吐くと扉が開く。
「ただいま~。回診は終わった?」
「ええ」
先程悪魔と称された人物は、そんな桐生の心の内を知っているのかいないのか、至って楽天的に見えた。
「海が失礼なこと言ってたかも知れないけど、あんまり気にしないでいいから」
「はぁ」
いやいや、無理でしょう
今までの会話を聞いていたかのような言葉に、内心言及する。十四歳、専門は心理学、その言葉の羅列だけでも相当に怪しかった。
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