清経

15/18
前へ
/44ページ
次へ
 というか、いちいち彼女の指摘も的確だから、こんな状況なのに笑えてくる。 「まぁ実際、『貴方は、自分の息子が世に出るまでのツナギだ』的なことは、何度も言われてるからね」 「ああ、夢じゃなくて、現実見て下さい、ってパターンかぁ」 「・・・結構言うねぇ」  苦笑いを浮かべると、彼女は心底不思議そうに首を傾げた。 「単なる事実だけどなぁ」  耳が痛くなることも平気で言う性質らしい彼女に合わせて、笑ってみせた。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加