4.

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「……告白したの、俺だから」 「りゅ、柳之介(りゅうのすけ)?」 「――先に告白したの、俺だから!」  場が、凍り付いた。  それは、冗談と言うには、必死で。嘘でしょ? と茶化すには、真面目で。柳之介は顔を真っ赤にして、泣きそうな顔で、声で、俺の腕にきつく抱きついて、そう叫んだのだ。  そして島田(しまだ)は、ひきつった表情で。 「な、ん……え?」  それは。  異質なものを見る“目”だった。  自分と全く違う生き物を見るときの、“目”。トリックに欺かれたかのような、何者かに騙されたときに、現実を受け入れられずにする“目”。  俺も、こんな風だったのだろうか。 「柳之介! 今は……! そういう話はよせっ!」 「ちょ、ちょっと待って? それ本気で話してるの……佐原(さはら)君?」 「待て島田! これは……なんというか……!!」  どう話せばいいんだ。 「ちょ、え? その子、男の子だよね? あっ、実は女の子とか? え、んん、でも…………? さ、佐原君、どういうことなの……?」  どういうことなのか。  これは、どういうことなのか。  俺の、隣には、  今にもはじけてしまいそうな、柳之介が、
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