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 恋愛 男同士  小学生 恋愛 男子  小学生 初恋 誰  男性カップル  男同士 セッ―― 「……はぁ~~~~……」  細いため息が、教室の喧噪に消えていく。  机にだらりと寝そべりながら俺は、検索欄に入力しかけた言葉を、ぷちぷちと消していった。なに考えてんだ、バカ。  無理難題が過ぎる。オーソドックスな恋愛経験も少ない俺に、どうしろと。 「どぉした、賢治(けんじ)ィ。ため息吐くと幸せが逃げてくぜ~」 「……雄太(ゆうた)」  今時誰がそんなの真に受けるかよ、と言い返してやりたかったが、そう言い返す元気もなかった。相当きてるな、と自分でも思う。  雄太は俺の前の席にドカッと腰を下ろすと、小学生の時から変わらない、大きな体の腕白な顔に、ニカッと子供っぽい笑みを浮かべる。 「なんか、朝から様子おかしくね~? なんかあったん?」  さすが幼馴染とでも言うか。いや、幼馴染じゃなくとも、こいつは意外と人の機嫌に敏い方だと、何年も一緒にいればわかる。そしてその見た目に似合わず、天然の不思議ちゃんキャラだということは、小学校の同窓生で知らない者はいない。  こいつ、なら。 「……雄太」 「ほう?」 「あのな――」
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