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3日目:幸福で不幸
キオさん今日もお休みだった
「電車組はさっさと帰り!!」
とジェヌさんに言われて急いで外に出る
外に出た時、先ほどまで騒がしかったのに
一気に静かになった
一人で帰るのはやはり寂しいものである
特に真夜中の帰り道
人通りも少なく寂しいものだ
今日思ったのだが
タケもヒラ(劇団の先輩)もジェヌさんもみんな
僕の事を邪魔に思ってるのでは無いか?
そっけないと言うか何というか…
みんなスマホいじってるし
人と話せ!画面ばっかり見んじゃねえ!
まぁ、人の行動にあれこれ言うのもやめておこう
人それぞれだ
やっぱりキオさんが居ないと僕はボッチになるなぁと思った
ゆーて話せる人がいない訳では無い
けど、キオさんが1番落ち着くと言う感じだ
なぜ、怪我したんだキオさん…
ふと、時計を見ると後10分で電車が来る所だった
…ちょっと急がないとまずい
少し早歩きで駅に向かう
階段とエレベーターがあったが
荷物も多いのでエレベーターに乗る
後2分で電車が来るが
乗り損ねたら乗り損ねたで
小説のネタが増えると言うものだ
駅のホームに着くと丁度電車が来た
ナイスタイミング!と思いながら電車に乗る
空いている席に座ってスポーツドリンクを飲む
2人組の女性がこちらを見てクスクスと笑っていたが
これは自意識過剰ってやつだろうか?
しばらく呆然と外を眺める
そういえば今日
ジェヌさんがタケに
「そろそろ怒るよ?」
とガチトーンで言っていたが
ジェヌさんは自分ができるからあなたもできるでしょ?
と言う考えな所があるので
本当にタケが悪いのか怪しいものである
まあ、何で怒られているのか見た訳では無いので
何とも言えないのだが
ジェヌさんの立ち位置が不安定だなぁと常々思う
トモリ先生(劇団の講師)と同期らしいがそんなに威厳があるわけでもない
よく分からない…
難しいものだ
電車を乗り換え空いている席を探す
運良く今日は空いていた
席に着くと抗えない眠気に襲われた
そのままゆっくり眠気に身を任せる
明日は練習が休み
預かっているキオさんの着物を縫うとしよう
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