絶対零度の眼差しに

2/14
734人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「神崎玲斗(かんざき れいと)、仕事はできるし見た目もカッコイイのに男性社員にはフレンドリーに接するのに、女性社員には超絶に冷たい!!」 定時退社日の金曜日。 仕事終わりに職場の同僚達と女子会。 駅前の女性3500円の食べ放題飲み放題プランの居酒屋【和み亭】に若い独身女性が12人も集まり、わいわい飲み食いしてる。 金曜日なのにデートをする相手もいなくて、独り身女性陣が集まり、「彼氏が欲しい!!」「結婚したい!!」「寿退社をしたい!!」「わたしの王子様はどこにいるの!!」と、完全にアルコールで頭の中がハイになり、口々に嘆いていて、うちの会社でお付き合いしたいけれど相手にしてくれない、それでも結婚したい男No.1のモテ男に対して、卑下する話題で盛り上がった。 「うちの会社で出世コースでカッコイイのは神崎ぐらいなのに、あいつ、本当に女性社員に対して虫けらみたいな扱いをしてくる。 仲良くなりたいなってぶりっこしてた事あるけど、絶対零度の眼差しを向けられ、凍りついたわ!!」 「……神崎って、もしかして、ボーイズラブなんじゃない? 受付の佐々木さんと秘書課の真山さんが告白しても、全く動じずあしらったらしいよーー」 「えーー、うちの3大美人のうちの2人じゃん!!あの2人も撃沈したの!! 神崎、やっぱりホモなのかな……。 相手は……営業の相沢くん?」 「そんな気がする!!」 神崎くんと相沢くんと仕事で絡みがあるわたし……。 思わず2人の絡んでる情事を想像してしまい、呑んでたザクロサワーを吹き出しそうになった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!