モブくんはいつも彼女さんの瞳の中

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あと、もう一人。 僕には、かけがえのない、幸せを運んできてくれる人が居ます。 「おら、待ちやがれ!」 引退試合から二年後。僕は大学二年生になりました。 今日も、僕は、チンピラに追い回されております。 肩がぶつかったとか、それだけの理由でです。 いつもそんなもんです。 血の気の多い人間が、世の中、溢れすぎてるのか、僕が血の気を増やしてるのかはわかりません。 「はあ、はあ……」 今日はあいにく、きらきらした人が仲裁に入ってきませんでした。 待ってたら来るかもしれないけれど、痛いのもお金を渡すのも嫌なので、僕にしては珍しく、逃げることにしました。 「くそ、逃げ足が速い奴だな!」 スクランブル交差点が、見えて、僕は勝った、と思いました。 なぜなら……
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