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思い過ごしということで
あれから二人で何回か話し合ったけれど、いつも言いあいになってしまうアキラ君とヒナ
わたしはヒナから相談されて初めてそんな状況であることを知って驚いた
なんとか、やり直せないの?
と、わたしが言ったとき、ヒナはアキラ君がその奥さんとそういう関係になっている証拠があると言っていた
わたしは、それが何か?ということは聞く気になれなかったので詳しくは知らない
最終的には離婚することになったということを知らされた
それから数日後、アキラ君がわたしの携帯に電話してきた
アキラ: お母さん、今回のことは僕に責任があります
さんざん良くして頂いたのにこんな事になってしまって申し訳ありませんでした
わたし: わたしや主人や家族もとても残念で仕方ないんですよ
本当にショックでした
せっかく仲良くなれたのに
でも、アキラ君は上にどんどん行ける人だからお仕事、頑張ってください
最後に言いたいんですけどヒナは本当にアキラ君の為に頑張っていたことだけはわかってあげてくださいね
アキラ: はい、わかっています ヒナちゃんは本当に可愛かったです
わたし: もう、二度とお話しすることはないでしょう
どうぞ、お元気で
アキラ: お母さん・・・(泣いているみたい)
お母さん・・・お母さんとぼくが結婚すれば良かったんですよ!
ぼくはお母さんが好きでした
わたし: えっ?
そのまま電話は切れた
アキラ君の最後の言葉は聞こえなかった
聞こえなかったんだ
だって
わたしの思い過ごしだったんだから
おわり
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