終わりのない悪夢

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「我がジュナール族に逆らおうとするミルド人。 その愚かさを貴様の体に教えてやる。 ミルドごときがジュナール族に逆らうな。 貴様はワシらの言うとおり、ジュナールの犬として一生を過ごせば良いのじゃ」 チェスターが拒絶し続けていた未来が圧倒的な強制力を持ってチェスターを支配しようとしていた。 チェスターはイシュメルを恐れながらもその事実を認めたくなくて、無我夢中でイシュメルに斬りかかった。 でも、恐怖にかられたチェスターの動きは乱れていて、いつもの鮮やかな光のような動きとは違っていた。 そんなチェスターの剣はイシュメルを斬れずに空を斬り、チェスターの目の前からイシュメルが消えると同時に死神の鎌がチェスターの脇腹に突き刺さった。
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