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「やるじゃないか、チェスター・ロー。
オレの剣を受け止めるとはたいしたもんだ」
リンジーの剣をやっと受け止めたチェスターだったが、チェスターの力ではリンジーの剣を押し返せない。
リンジーの剣はチェスターの剣を押し込み、ジリジリとチェスターの顔へと迫っていた。
「お前が強くなりたいって気持ちはそんなものか？
お前のその弱さがミルド族が支配される原因だ。
弱者は強者に逆らえない」
リンジーのその言葉を聞いたチェスターの頭の中に、夢と希望を失っている父と母の顔が思い浮かんだ。
弱き者は支配される。
そうだ……。
自分は未来を変えるためにここにいる……。
自分はリンジーを倒すくらいに強くなって、自由のある未来をミルド族に……。
チェスターの強い思いがリンジーの剣を勢いよく押し返した。
そしてチェスターは後ろに退き、再び戦闘体勢を整えていた。
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