実力の違いの中で

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「おもしろいぞ、チェスター・ロー。 ここに来た甲斐が多少ありそうだ」 そう言って冷たい笑みを浮かべたリンジーは 、まだ本気を出していない。 もしもリンジーが本気を出したら、チェスターは一瞬で殺されるだろう。 それほどに強いリンジーがなぜ自分に剣を教えようとしているのか? チェスターにはリンジーの真意がわからなかった。 「全力でこい、チェスター・ロー。 オレを殺すつもりで、その剣で斬ってこい」 チェスターの剣の持ち味は、光のように速い剣さばきだ。 自分が最も得意とする剣の型ならリンジーにも通用するに違いない。 チェスターは自分が持っているすべての力で、リンジーを斬ると心に誓った。 そしてチェスターはリンジーとの距離をしだいに詰めて間合いに入ると、一気に踏み込み、リンジーへと斬りかかった。
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