第二章 ドワーフの国 -テイキビ-

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第二章 ドワーフの国 -テイキビ-

マージ村を出て歩いてテイキビに向かう。 馬車も考えたが、プリネラが徒歩で行くと聞かなかった。 数年前のことを思い出すとそれも良いかと結局徒歩で行く事にした。 プリネラはリーシャと一緒に周りのモンスターの討伐を担当すると言ってリーシャを引きずり回していた。 「なんでプリネラはあんなにリーシャを引きずり回してんだ?」 「あー。ありゃリーシャを鍛えてんだよ。」 「リーシャを?」 「あぁ。プリネラから見てリーシャの実力は低くはないが真琴様に見合わないって感じたんだろうな。」 「見合う見合わないなんてあるのか?別に俺は気にしないぞ?」 「真琴様がそんなんだから逆に近くにいる俺達は気にするんだっての。まぁリーシャも自分でそれが分かってるからプリネラの言ってることをちゃんと聞いて頑張ってんだろ。」 「そんなもんか?」 「まぁ俺達の自己満足みたいなもんだと思っててくれれば良いさ。それより珍しく凛が真琴様の近くにいないけど何やってるんだ?」 「さっき魔法について教えてくれって言われて教えたら練習するって離れてったけど?なんか用事でもあったのか?」 「いや、そろそろ今夜の野営地を決めようと思ってたんだが。」 「そんな時間か。」 「どうする?この辺りにしとくか?」 「いや、草の背が高くて周りがよく見えないからな。もう少し進んでおきたいかな。」 「分かった。リーシャ達の討伐が終わったら先に進むか。」 プリネラとリーシャが付近のモンスターを討伐し終えて帰ってくる時に合わせるように凛も戻ってきた。 「終わりましたー!」 「ありがとな。プリネラ。それにリーシャ。あと少し進んだ先で今日の野営地を探そうと思ってるんだが大丈夫か?」 「はい!私達はまだまだ大丈夫です!」 「頼もしい限りだな。それならもう少し先に行こう。」 俺達は全員揃った所で移動を開始。その後暫くテイキビまでの距離を消化した。 野営地として十分な場所を見つけてせっせと野営地を設置していると、珍しく人が話し掛けてきた。 みすぼらしい格好で、臭い。生ゴミの様な鼻を曲げる臭いだ。 ボサボサになった赤い髪をこれまた汚いフードで包み、髭をボサボサに生やした男だ。 こういった人気のない道には賊やこの手の奴が必ずいると聞いてはいたが、実際に目の前にすると眉間に皺を寄せるのを止められない。 男はボソボソと聞き取れるか取れないかくらいの小さな声で話し掛けてきた。 「お恵みを…」 所謂物乞いみたいな物だ。 こんな所で?と思うかもしれないが、想像以上に多い。 傭兵として働いていた奴が盗賊となり、盗賊としても失敗した事で外界でモンスターからも人からも逃げて物乞いをしているという流れだ。 健の様に国の中で物乞いをしている奴の方が多いが、ほとんどが子供。 皆大人になる前に死ぬか、何かしらの能力があれば自力で稼いで自立する。 もちろん盗賊や物乞いをはいどうぞと街の中に入れるような場所は存在しないためこんな人気のない所で誰か通るのを待っているわけだ。 恐らく軽い武器や防具は汚いボロ布の下に隠してはいると思うが、盗賊としても失敗した彼らは下手に出てなんとか食いつなぐしか無いのだ。 普通こんな奴の相手はしない。 多くの人は蹴りを入れて追い返す。 中には厄介事を避けるという意味で、何かしら渡してさっさと帰れ。と言う人もいる。 健やプリネラの事もあるし、俺と凛がサバイバル生活をしていた時の事を考えると蹴りを入れて追い返すなんて事は流石に出来なかった。 健に頷いてやると簡単な食料を手に持ってその男の目の前に置いてやる。 男は終始頭を下げ続け、食料を手に取りどこかへ去っていった。 この世界ではあまり珍しい光景では無い。という事に最初は驚いた。 プリネラは警戒していたが、その後特に何かあったわけでもなく数日が過ぎた。 順調に旅路は進んでいたが、凛は少し暗い顔をしていた。 と言うのもあの物乞いがどうにも引っかかるとの話。 「気にしすぎじゃないのか?」 「ですかね?何か嫌なものを感じた気がするんですけど…」 「プリネラがそう言うなら気にはしておくけど、それにばかり気を取られているわけにもいかないだろ?」 「…それもそうですね。」 「戻ることは出来ないんだし選択肢は限られてるだろ。それに、皆がいるなら大体の事は何とかなるさ。」 「私も頑張るよ!」 「そう…ですね。一度気持ちを切り替えます。」 「おーい。プリネラ。」 「兄様?どこに行ってたの?」 「ちょっと先を見に行ってたんだ。この辺りは昔それなりに強いモンスターが多かった地域だからな。」 「そう言えば私が前に通った時もここには強めのモンスターがいたっけ…」 「この先にイービルボアがいた。」 「イービルボアって確かデカいイノシシだったよな?」 「そ。この辺りに生息しているモンスターじゃないんだが…放置できない位置に居座っているし獰猛な性格だから戦闘は避けられないだろうな。」 「なら私達でまた討伐しに行ってくるよ!」 「いや、今回はプリネラは手を出すな。」 「リーシャだけにやらせるって事ですか?」 「わ、私ですか?!」 「プリネラと戦闘を重ねてきたしイービルボアくらいならなんとかできると思ってたんだが?」 「わ、分かりました…頑張ります!!」 鼻息を荒くしてイービルボア討伐に向かうリーシャ。 「大丈夫ですか?」 「イービルボアは体毛が鉄の様に硬くて物理攻撃はほとんど効かないぞ?」 「だからだろ?」 「ほんと、真琴様ってスパルタだよな。」 「攻撃が通らない相手にどうするか。そこが大事だろ?」 「言いたいことは分かるけどな…」 「物理攻撃は勿論ですが、リーシャの今の魔法ではイービルボアに大きなダメージを負わせることは出来ませんね。」 「確かに弓は凄いし魔法を纏わせたらそれなりに効くかもしれないが…相性が悪過ぎるだろ。早過ぎないか?」 「そんなに心配なら見に行けば良いだろ?」 「真琴様を置いて行けるかよ。」 「プリネラいるし大丈夫だって。それに、俺としてはリーシャならなんとか出来ると思ったからの事なんだからな?」 「分かってるけど…まぁリーシャの頑張り次第って所か。」 「イービルボアかぁ…」 私は真琴様に頂いた弓を見つめて呟いていた。 イービルボア自体は何度か見た事がある。 その体毛は金属の様に硬く弓は勿論剣だってなかなか通らない。 いくら弓が凄い物でもそれを使っている私の腕が良くなければイービルボアの体毛を貫く事は出来ない。 「リーシャ?」 「あ、ごめんなさい!」 私の顔を覗き込むように頭を下げたプリネラさんに謝る。 「謝る必要は無いけど…どうしたの?不安?」 「それは…不安ですよ…私に出来るのかなって…」 「……リーシャってやっぱり変わってるね。」 「え?」 「私の知ってるエルフって、身分とかに関係なく皆プライドが高いからさ。」 「プライド……確かにそうかもしれませんね…」 「リーシャはプライドが高いなんてことは無いし、不安だってはっきり言えるなんて変な感じ。」 「不快でしたか?」 「ううん。そんな事ないよ。むしろ私としてはそっちの方が嬉しいかな。」 「良かった…」 「エルフは皆プライド高いと思ってたけどそうじゃない人もいるのかー。」 「プライドが高いエルフが多いのは確かだと思いますよ。私も多分マコト様に会っていなければ今でも下らないプライドを捨てられずにどこかの誰かの奴隷として生きていたと思います。」 「マコト様に会わなかったら?」 「エルフは他の種族の人達よりも魔法に対する相性が良い種族なので、他人の魔力総量が分かるんです。」 「え?!そうなの?!」 「はい。あまり知られていないですけどね。 人によって分かる度合いが違うんですけど、私の場合は何となく分かる、肌で感じる程度ですね。 中には魔力が実際に視認できる人もいますよ。」 「それって凄いよね?!」 「ですからあまりエルフはこの事を喋らないんです。悪用される可能性が高いですから。」 「そうだよねー。」 「マコト様に出会った時、魔力はほとんど戻っていなかった様ですけど、魔力の器の大きさを感じ取れたんです。 私を含めエルフのそれとは比較になりませんでした。」 「マコト様だからねー。」 「はい。それを感じてプライドなんてどこかに飛んでいってしまいました。」 「なるほどね。確かにマコト様の魔力総量が分かったら絶望しちゃうよね。」 「絶望しちゃう…と言うよりは憧れの方が強かったかもしれませんね。あまりに凄すぎて比較する事すら失礼に思えてしまって。」 「何となく分かるかも。それにマコト様って誰と話してても態度変えないから凄く好き。」 「奴隷の私にさえ変わらないですからね。」 「おっと。そろそろみたいだよ。」 「はい!」 プリネラさんのお陰で緊張が程よく解け、肩の力が抜けた。 私は透明感のある赤い弓を強く握る。 マコト様がこの弓に付けてくださった名前はガーネット。 私は見た事が無いけれど、同じように赤く透明感のある宝石の一つとの話。 前を向き、木の影から顔を出すとそこには大きな影が見える。 イービルボア。 その巨体を覆う体毛は見るからに硬そうな艶を備え、大きな牙が下顎から2本生えている。 気性は荒く、他の生き物が自身の縄張りに入ると突進を繰り返し攻撃してくる。 全身の体毛が硬いため、突進を直接受けてしまうと全身を針で貫かれるのと同じ状態になってしまう。 本来魔法への耐性が高くない事からハスラーが攻撃を担当して近接系統の前衛者は注意を引き付ける。弓も気を散らす事を徹底するだけ。 そこを弓一人で討伐すると言うのだから、火の矢とはいえ直接矢を撃ち込んでも効果は薄い。 鎧や剣を撃ち抜く貫通力があったとしてもイービルボアの体毛を撃ち抜くには力不足。 もちろん策を考えてはいるけど… 正直あまり自信は無い。 いつもはプリネラさんが手伝ってくれていたし、色々と説明を聞いてそれに沿うように動いていた。 だから私自身の考えで動くことがあまり無かった。 作戦…と言うにはあまりにも拙いものかもしれないけど… イービルボアと戦闘になって魔法を使える者がいない時の対処法がある。 対処法としては3つ。 一つ目は逃げる。もちろんこれは論外。 二つ目は罠に掛けて動けなくしてから叩く。 一見使える作戦に見えるかもしれないけど、そもそもこの作戦はイービルボアを罠まで上手く誘導できる腕があるかどうかに掛かっている。 近接戦闘が得意な者であれば上手く誘導が可能かもしれないが、弓では限界がある。 それに一人で罠を作るとなると、イービルボアを動けなくする様な大掛かりな物は作れない。よって却下。 最後の三つ目。 イービルボアは体中を硬く鋭い体毛が覆っているが、唯一腹の部分のみ体毛が硬くない。 色々な説が唱えられているけれど、何故かは未だ分かっていない。 イービルボアの弱点は腹。それは皆知っているしイービルボア自身もそれは理解している。 つまりそんなに簡単に腹を狙える様な事にはなり得ない。 私の魔法は支援や妨害に特化しているから魔法を使って倒せないのであれば、何とかして腹に矢を撃ち込むしか方法は無い。 何とかして…どうすれば良いのか分からないけど… 木々の間でのそのそと動く巨体を見ると少し体が震えてくる。 攻撃方法は直線的な突進だけで、避ける事が難しいという訳では無いが当たった場合はまず間違いなく一撃で戦闘不能になる破壊力を持っている。 その破壊力を知っているが故に威圧感は凄まじい。もちろん突進のスピードもかなり速い。 動きを見誤ればその時点で勝負が決してしまう。 それでもこの人達の仲間として戦っていくのであれば、これくらいはやらなければ… 焦る気持ちを鎮めてイービルボアを見る。 距離は50m前後。 この弓ならば外すわけが無い距離。 腰に吊るした矢筒から矢を取り出し、キリキリと弦を鳴らして構える。 直立しているイービルボアの腹に当てることは難しい。 なんとか体勢を崩させる必要がある。そこで狙うは足。 矢が当たった衝撃によって足をもつれさせたならば一気にチャンス。 限界まで引き絞り十分に狙いを定めた所で弦を離すと、一気に開放された力が矢を瞬時にイービルボアの足へと導く。 矢尻から赤い尾を引いて飛んだ矢は寸分の狂いもなくイービルボアの前足に命中した。 ガキンッ 50m離れたここでも聞き取れる高い音。 イービルボアの体勢を崩すどころか矢の方が折れてしまった。 傷1つ付けることは出来ていない。 イービルボアは私に気付いて鋭い眼光を放ちながらこちらに顔を向ける。 普段は皆がいるからあまり感じてこなかったが、一人で戦うという事はこれ程までに心細く、怖いのだ。 「リーシャ!しっかりして!」 プリネラさんの叫び声で我に返る。 突進で目の前まで迫ってきていたイービルボアの牙を紙一重でなんとか躱した。 恐怖心が勝ってしまってイービルボアを目の前に放心していたらしい。 ただの奴隷だった私はマコト様の元に来て初めて強敵との戦闘を体験した。 それまでは自分よりも圧倒的に弱いモンスターとしか戦った事が無かった。 もちろんマコト様の元に来て、マコト様達の監修の元1人でモンスターと戦った事は何度もあるが、あの方々の存在というものがどれ程自分にとって大きく心強いものなのか今はっきりと自覚した気がする。 今更気付くとは我ながら遅いとは思うけれど……遅過ぎたという訳では無いはず。 「すいません!大丈夫です!!」 私の言葉と顔付きを見たのか…プリネラさんは手を貸そうとして動き出そうとした体を止めた。 まだ大丈夫だと判断してくれたみたいだ。 「はぁ!!」 イービルボア自身にダメージは無い。 これでDランクに分類されているなんて実に不思議な程。 理由は魔法耐性が高くないから。 普通パーティを組む時に少なからず攻撃魔法を使える者がいる。 それが当たり前だしそれが無ければランクなんて上がってはいかない。 つまりこのイービルボアを物理攻撃のみで討伐する場合はDランクの範疇には無い。ということ。 撃った弓は傷つける所か折れてしまう。 攻撃の手を緩めれば一方的に嬲り殺しになる。 傷つける事は出来なくても鬱陶しいくらいに思ってくれるだけで効果は有る。 私は矢をつがえて何度もイービルボアに向かって撃ち続ける。 しかし、それでは討伐など夢のまた夢。 このままでは矢が無くなってそこで終わりになってしまう。 何か大きな策が必要…… 「なぁなぁリーシャ。」 「はい?」 「その矢っていつも火を放って飛んでくけど魔力込めたりしてないよな?」 「そうですね。」 「そいつに魔力を込めたらなんか出来るのか?」 「そうですね。何度か試してみたんですけど、魔力を込めると割れてしまうんです。」 「割れる?」 「はい。見てて下さい。」 パキンッ 「ほんとだ。」 「残念ですけど、魔力を込めて放つのは難しいかと…」 「そっかー……なんか方法見つかると強いだろうになー…」 ふとマコト様との会話を思い出した。 魔法武器というのは基本的に魔力を込めると元々込められていた術式が起動して定められた魔法が発動されるためより強力な武器になるとマコト様から聞いた事がある。 でもこの矢にはそれが通用しない。 なぜ割れるのかまでは分からなかったけど、今になって考えてみればマコト様があの話を私にすること自体に違和感がある。 何せこの矢を作ったのはマコト様であるからだ。 私よりもずっとこの矢については熟知しているはず。魔力を込めたら割れてしまう事くらい容易に分かっているはず。 それなのに敢えて私に聞いてきた。という事は何かしらの方法でこの矢を強化出来るのでは無いだろうか…… 防戦一方で手も足も出ないこの状況を打破出来るような何か。 私に使えるのは阻害や援護の魔法。 ………待って。魔力を込めてしまったら割れてしまったけど、この矢に魔法を掛けたら? 魔法武器を知っている人ならそんな事するバカはいないというだろう。 魔法武器に元々施された術式に上から術式を被せることになるためそれぞれが反発して最悪バラバラになる。 でもこの矢は魔法武器とは違って逆に魔力を受け付けない。 それはこの矢自体に魔力が多く含まれているから絶えられない…とか? 分からない。でも今はなんでも試してみないと! 私はイービルボアから大きく距離を取ると矢を1本手に取り魔法を掛けてみる。 「グリーンオーラ!」 第二位、木属性魔法グリーンオーラ。 対象の防御力と攻撃力を僅かに上げる効果がある。 魔法を掛けると矢に緑色のオーラが現れる。 すぐさまそれをイービルボアに向かって撃つ。 ガキッ 今の今まで傷すら付けられなかった矢はイービルボアの前足に当たると表面の体毛を僅かに削り取った。 「いける!!」 でもこの魔法じゃ弱過ぎる。 私の魔法はそんなに強力な物では無いし、無理やりイービルボアの防御をこじ開けられる気はしない。 でも、魔法が掛けられるならやり方は他にもある。 私は木属性の魔法を使っているが、僅かであれば土属性の魔法も使える。 こっちはほとんど生活魔法としか言えない程度の物だから髪の色にまで出ては来なかったけど、それでも今の状況なら使えるものがある。 ムーブオーラ。 第一位土属性魔法、小さなものであれば動かす事が出来るという魔法。 戦闘中であれば小石を飛ばしたりして注意を引くくらいしか出来ない魔法。 これを矢に掛けたら軌道を変えられるかも! 普通は矢に対してこのムーブオーラを掛けることは無い。 攻撃魔法の様に撃ったら終わり。という物では無いから。 魔法というのは基本的には自分より離れた場所に効果を発現させるとその分魔力操作や消費する魔力が大きくなるから。 つまり矢を放って遠く離れた所で軌道を変えようとしても、その離れた分の魔力を消費し、更に操作が難しくなる。 実質不可能。 でもその解決策が私にはあった。 私は阻害魔法や補助魔法が得意。 そして阻害魔法にはトラップ等の魔法もある。 中には一定時間後に発動する様な魔法だってある。 つまり、矢が数秒後に曲がる様にムーブオーラを先に掛けておけば良いのだ。 先に矢に魔法を掛けてしまうので後に操作する必要は無くなる。 早速私はムーブオーラを矢に掛ける。5秒後に上に曲がる様に。 1、2… 「ここ!!」 私の放った矢は走ってくるイービルボアの足の間を通り抜け、走り去った後に上に向かって飛んでいく。 魔法は成功。 でもこれは難しい。 相手はスピードのあるイービルボア。 動いていない的であれば簡単かもしれないが、もちろん動き回っている。 救いはイービルボアが直線的に突進しかしてこない事。 読みやすいからまだ希望はある。
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