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変化
目が覚めた。昨日の夢は、とても悍ましかった。頂点である人間が、獣達に蹂躙され、食い尽くされていた。怖い、怖すぎる。あまりにもリアルだ。そう思いつつ、階段を降り、母さんの姿を見て驚愕とした。とても人間の身なりでは無い。よく見たら、手首がないじゃ無いか。それを訪ねると、
『何言ってるんだい、昔からの傷では無いの。飛蝗に噛みちぎられたじゃ無いの。あんたも気をつけなさいよ。』おいおい、何言ってんだよ。昨日はピンピンしてたじゃ無いか。そんな生きているか否かわからないような顔はしていなかった。母さんは笑顔がとても綺麗だった。そんな母さんがこんな顔になるわけがない。この母さんの変わりようから、僕は、半狂乱になってしまい、パジャマのままで外に飛び出してしまった。すると母さんが
『外に出るんじゃ無い!!』と怒鳴り声をあげた。
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