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第2話 図らずもフォールインラブ
啓子「美奈子~どうしちゃったの? 最近ちょっと可笑しくない?」
美奈子「そんな事ないよ! 全然普通だよ!」
啓子「いやいや…そういう風に否定するところが既に怪しいよ。」
美奈子「話題に事欠いて…私を変人扱いしようとしているんだわ!」
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美奈子はいつもと変わらない自分だと思っているが、薄化粧をし、爪もマニキュアでオシャレしてきた。
今日は透が「会いたい!」と言うので会うことにした。
透「美奈子ちゃん…待った?」
美奈子「ううん…今 来たところだよ。」
透「ヤッパ美奈子ちゃん…美形だね。俺がスカウトマンだったらモデルにしちゃうよ。」
美奈子「いやあだあ~絶対ダメだよ。こんなオカチメンコ。それより透のほうが美形だよ。男性モデルにしたいや。(笑)」
透「男性モデルはムリでしょ。俺、ヤリたい事が有ってさ…卒業したらニューヨークへいきたいんだ。」
美奈子「へえ~そうなんだ。ニューヨーク行って何するの?」
透「俺さあ…ダンスが好きなんだ。ニューヨークでダンスの本格的なレッスンを受けたいんだ。」
美奈子は透がニューヨークへ行きたいと聞いて、透のヤリたい事を応援したい気持ちと共に、自分から離れていくような気持ちがして、
寂しい気持ちにもなった。
美奈子「ニューヨークかあ、良いなあ、透君は、ヤリたい事がハッキリしててさ。私なんか…進路も取り敢えず大学行くか…くらいでさあ…」
透「美奈子ちゃんは可能性の卵だよ。アイドルになりたいと思えばなれるし…他の道だって…」
美奈子「強いて言えば…お医者さんになる事かな? まあ今の成績じゃムリだけどね。」
透「へえ~☆医者かあ…スゴイじゃん!やっぱり美奈子ちゃんって輝いてるよ。女医さんかあ…これはイケるよ!」
美奈子「だから私の今の成績じゃムリなんだって…」
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美奈子はその夜から急に猛勉強の体勢に入った。
額にはハチマキをしているし…
美奈子は少しの積もりで机に伏していると少し眠ってしまったようだ。
その夢の中で…美奈子は医者になり、透はプロのダンサーになっていた。
二人とも輝いて見事に成功を収めていた。
美奈子は目が覚めて、机に伏しながらニヤニヤしてしまった。
夢よ…正夢になれ~☆(^-^)/
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